= トミー・ロジャーズ =
身長180cm 体重105kg 1961年5月14日生まれ
= ボビー・フルトン =
身長185cm 体重105kg 1961年10月4日生まれ
1984年(昭和59年)に二人はタッグを組み、「ザ・ファンタスティックス」 を名乗ったところ大人気。
当時のアメリカン・プロレスの販売ビデオにも登場。
紹介では、「今、アメリカ中で一番ホット(熱く)で人気者チームが、ザ・ファンタスティックスだ。 小柄だがコンビネーションよく機敏で上手い。 とにかく彼達の行く先はいつもファンで満員なのだ!」 との事。
では実際の試合を観てみると・・・ 正直、” なんじゃこりゃ~ ” って感じ。
当時はAWA圏やNWAの南部を主戦場にしていた為、どうしても大型レスラー相手が多く圧倒されてしまいます。
まあ、そこをタッチワークでかわしながら、必殺の ” ファンタスティック・フリップ ” で逆転勝ち・・ がお決まりのパターン。 かつて、力道山がよく使った盛り上げ方 (やられ、耐えながらの逆転勝ちにファン興奮) に似ているような気がしました。
ちなみに、このファンタスティック・フリップとは、どちらか一人がトップ・ロープにあがり、もう一人が下から相手に向けて相棒を投げる事で、人間ロケット砲のようになるという大技?です。
他にも、ファンタスティック・ミサイル・キック という合体型のドロップ・キックもありました。
いかに人気があったのか・・・ 結成して間もなくして、NWA認定アメリカン・タッグ王者になっています。
ただ、派手やかなコスチュームで入場し、こういった技で試合展開をすると、アメリカ人は大興奮しますが、日本人の感覚には合わないような・・・?
1989年7月になって、やっと全日本プロレスにて初来日。(ファンタスティックスとして二人で来日)
以後もポツポツ来日。 徐々に試合運びや持ち前の機動力は評価され、人気も高まっていったチームでもあります。(当初からタッグとしてのコンビネーション等を高く評価する玄人ファンもおり、実に賛否両論・・・)
アメリカでの人気は好調で、幾つものタッグタイトルを獲得。
1980年以降、「ショー的」要素を好むアメリカ人と、真剣勝負を好む日本人の違いも、人気の違いとしてあらわれています。 日本ではハンセン&ブロディ人気でもわかるように、誰もが納得できるだけの実力等が評価基準。 そのあたり、ファンタスティックはちょっと損したような気がします。